宇宙に揺蕩う矢後直規
先日、友人と知人の中間くらいにあたるイケイケ若手アートディレクター・矢後直規さんの個展「MATERIA」に行ってきました。
矢後くんはラフォーレ原宿のアートワークを長年担当されているので、見た事ある方も多いのではないでしょうか(Worksから作品が見れます)↓
Naonori Yago / 矢後直規 / Art Designer / Graphic Designer
会場は代官山のSPEAK FORというギャラリー。ガラス張りで解放感溢るる良居心地空間。一面の白。コンクリート。気持ち。E。
この個展は、さまざまな形状の立体物に印刷ができる特殊なプリンターを使い、
石に文字をプリントすることで石以外の意味を持たせ、デザイン性のあるプロダクトに昇華させるという実験的な作品を生み出すというもの(矢後くん合ってます?)。
ただの石が矢後くんの手にかかるとスタイリッシュな何かに変身するという魔法。
MATERIA / Naonori Yago / 矢後直規 ←きれいな写真はこちらから
会期初日ということでトークショーがあり、聞き手はフードエッセイストの平野紗季子ちゃんは今日も可愛い。癒し。マイナスイオンがふぁ〜。
わたしはさきこちゃんと会うのはお久しぶりで(以前チーム未完成でインタビューしてもらったり、新宿伊勢丹の展示に出展させてもらったりしました)、YoYo言わせていただきチーム未完成の新作ZINEホテル・パン見てちょ、やら会社の話などをしました。
そして個展の初日にも関わらずスーパーラフな服装で登場する矢後くん。イッツ・ア・ヤゴスタイル。
なぜか面白い表情しか撮れない・・・ごめんなさい矢後くん
いわゆる椅子に座ってかしこまるTHE・トークショーの概念をブチ壊す、登壇者が立ったまま話すという漫談スタイルで終始リラックスムードが漂いまくり。
いちいち作品の前まで移動して説明してくれるのでわかりやすさが凄い。矢後くん曰くこれはトークではなく「ギャラリーツアー」だそうです。
石に"GREEN GLASS" "BLUE SKY"等の文字をプリントすることによって風景画のように楽しめる、という作品の説明をする矢後氏。(会田誠さんの「美少女」の文字だけでオナニーをする作品の話が例えになっていたのが面白かった)
平「なぜ私を呼んだんですか?デザインのことはよくわからないよ〜」
矢「いやあ〜〜だってさあ〜〜デザイナーの先輩とか呼んだら色々言われるの怖いじゃん。だから別の業界の人に素朴な疑問を投げかけてほしくて。なので稚拙な質問をしてください」
的な感じで(言い回しこんなんじゃなかった・・)、お客さん目線でフラットなQ&Aが展開されていくのがとてもよかったです。
途中、さきこちゃんからの「その辺の石を売り付けてるんですか」「(ネームプレートにできる作品を見て)石に名前書くってお墓みたいですね」等の辛辣なぶっこみにも、真摯に動揺したり納得したりしょんぼりしたりする矢後氏がひたすら魅力的で、チャーミング王子の異名を持つのも納得。人柄が爆発してました。こんなデザイナーみたことない。
「お墓みたいですね」 「ちょっと〜」
30分という短い時間にも関わらず、2人の掛け合いがとても面白く、デザインのことはようわからんという人でも楽しめる濃密なすばらしいトークショーでした。
後日、矢後くんにはわたしがMCをしているラジオ「渋谷のヒッツ」にも出演してもらったのですが、それがまた最高面白くて、ゲストコーナーだったはずが一時間まるっと矢後直規特番になってしまったくらい興味深い話がたくさん聞けたのでこちらも必聴です。
番組中に「矢後くんは性別やジャンルの境目が無い、すべての中間に漂っているような素敵な空気感を持っている」という話になったのですが、わたしもまさにそれを感じていて、子供からお年寄りまで、はては虫も動物も植物も地球上の生物すべてが矢後くんと仲良くなってしまうような不思議なオーラがある人です。
ラジオ「渋谷のヒッツ」矢後くんの出演回は9/10(土)OA!
個展「MATERIA」も9/14(水)まで開催中なので、こちらもぜひ!
渋谷のラジオ 87.6MHz(渋谷区内)
「渋谷のヒッツ」毎週土曜18:00〜19:00
MC:
庄司明弘(渋谷のレーベル代表)
森田太(TOKYO FMゼネラルプロデューサー改めGRAND LOCK代表)
菅野薫(Dentsu Lab Tokyo代表)※最近おやすみ中です
さとうしをり(チーム未完成)
※スマホアプリで全国から聴けます!
矢後直規 個展「MATERIA」
会期:2016年9月2日[金]- 14日[水]
場所:ギャラリースピークフォー
東京都渋谷区猿楽町28-2 SPEAK FOR 2F
開館時間:11:00 ~19:00 最終日のみ ~ 18:00 木曜休廊
そんなかんじで。
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